はじめに
2026年5月10日に開催されたチャンピオンズリーグ 2026 愛知 マスターリーグにおいて、「Nのゾロアークex」デッキが見事準優勝という結果を収めた。NのゾロアークexとNのポケモンたちを軸に、ワザや特性を組み合わせた多彩な戦術で勝ち上がったこのデッキの全貌を解説する。
—
デッキレシピ一覧

▲ Nのゾロアークex デッキレシピ
ポケモン(17枚)
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| Nのゾロア | 4 |
| Nのゾロアークex | 4 |
| Nのゼクロム | 2 |
| Nのレシラム | 1 |
| イベルタル | 2 |
| マシマシラ | 2 |
| モモワロウex | 1 |
| ニャースex | 1 |
グッズ(19枚)
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| なかよしポフィン | 4 |
| ポケパッド | 3 |
| ハイパーボール | 2 |
| Nのポイントアップ | 3 |
| 夜のタンカ | 2 |
| ツールスクラッパー | 1 |
| スペシャルレッドカード | 1 |
| アンフェアスタンプ(ACE SPEC) | 1 |
| くさりもち | 2 |
サポート(13枚)
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| リーリエの決心 | 4 |
| ボスの指令 | 4 |
| シアノ | 2 |
| アンズの秘技 | 1 |
| 暗号マニアの解読 | 1 |
| タケシのスカウト | 1 |
スタジアム(3枚)
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| Nの城 | 2 |
| ロケット団の監視塔 | 1 |
エネルギー(8枚)
| カード名 | 枚数 |
|---|---|
| 基本悪エネルギー | 8 |
—
デッキコンセプト・基本的な動き方
このデッキの核となるのはNのゾロアークexだ。Nのポケモンたちをベンチに並べることで多彩なワザを使い分けられる点が最大の強みであり、対戦相手や状況に応じて柔軟に戦略を変えられる。
序盤はなかよしポフィンやリーリエの決心でNのゾロアやサポートメンバーを展開しながら盤面を整える。Nのゾロアークexは「Nのゼクロム」や「Nのレシラム」といったNのポケモンのワザにアクセスすることで、高火力のダメージ、カウンター攻撃など多様な攻め手を持つ。Nの城はNのポケモンたちの動きをサポートするスタジアムとして、盤面の要となる。
中盤以降は、ボスの指令やアンフェアスタンプで相手のリソースを削っていく。イベルタルやマシマシラ・モモワロウexを絡めたコンボで相手の動きを制限することもある。
—
注目カード解説
イベルタル

ワザ「わしづかみ」:次の相手の番、このワザを受けたポケモンは、にげられない。
採用の最大の目的は「縛り」と「コンボ始動」の2点だ。まずアタッカーでないポケモンをボスの指令などでバトル場に引き出してわしづかみを使えば、相手は次の番にそのポケモンを逃がせない。これにより、相手のメインアタッカーが出てこられない間にこちらはNのゾロアークexや他のポケモンの準備ターンを確保できる。
さらに注目したいのがマシマシラ・モモワロウexとの3枚コンボだ。イベルタルにわざと毒のダメージを乗せた後、マシマシラとモモワロウexの特性を活用してそのダメカンを移動させることで、バトル場のポケモンを縛りながら相手に継続ダメージを与えるシナジーが成立する。単純なロック戦術にとどまらず、ダメージ源としても機能する点がこのデッキの厚みを生み出している。
Nのゾロアークex・Nのゾロア
このデッキの主軸アタッカーとして4枚ずつフル採用されている。Nのポケモンを複数採用することでワザの選択肢を広げる設計になっており、Nのゾロアをいかに早く複数展開できるかが勝敗に直結する。
Nのポイントアップ・Nの城
どちらもNのポケモンに関連するカードとして採用。Nのポイントアップは3枚、Nの城は2枚採用されており、デッキ全体の展開を下支えする重要なカードとして機能している。
アンフェアスタンプ(ACE SPEC)・スペシャルレッドカード
いずれも相手の手札を圧迫するカードとして採用されている。ロケと団の監視塔で相手の特性を制限した直後に打ち込むことで、相手が立て直せないまま押し切るプレイラインが想定される。
くさりもち
ポケモンのどうぐとして2枚採用。モモワロウexの特性と合わせてワザのダメージを40追加でアップさせることができる。
不利対面であるオリーヴァーexに対しても、一撃で倒すことができる火力が出せる。
—
対面解説
有利対面
Nのゾロアークexを一撃で倒すことができないデッキには、カウンター攻撃で相手を一撃で倒すことができるので、サイドを先行することができる。また、アタッカーにはなり得ないシステムポケモンを出さざるを得ないデッキに対してはイベルタルの縛り戦術が刺さりやすい。Nのゾロアークexが多彩なワザを使い分けられる点も、特定のタイプに依存したデッキへの対応力につながる。
五分対面
速攻型のデッキに対しては、盤面を整える前にサイドを先行される展開になる可能性があるため、なかよしポフィンやリーリエの決心でどれだけ素早く準備できるかが勝敗を左右する。アンフェアスタンプやスペシャルレッドカードで相手のテンポを崩せれば五分以上に戦える。
不利対面
HPが高く、ダメージを回復するメガ2進化ポケモンのデッキタイプは、こちらが一撃で倒すことができない場合は苦戦を強いられることになる。また、弱点であるオリーヴァーexをはじめとした草タイプのデッキについては、Nのゾロアークexが一撃で倒されてしまうため、カウンター攻撃がうまく決まらずサイドを取り切るスピードで負けてしまう場面も出てくるだろう。
ただし、このデッキには「くさりもち」が2枚と多く採用されているため、HPが320までのポケモンが相手であれば、マシマシラの特性と組み合わせて倒すことは十分に可能である。
—
まとめ・次回の課題
チャンピオンズリーグ 2026 愛知で準優勝という結果を残した「Nのゾロアークex」デッキは、Nのポケモンたちを駆使した多彩な攻め手と、イベルタルを中心とした縛りコンボという二つの柱を持つ、奥の深いデッキだ。
課題としては、アタッカーがNのゾロアークexのみという依存度の高さが挙げられる。次回大会に向けては、ガチグマアカツキexなどのサブアタッカーの採用や、不利対面への解答となるカードを1〜2枚スロットインすることが改善の鍵となりそうだ。準優勝という結果が示す通り、デッキパワーは折り紙つき。今後のシーズンでも注目の一枚になるだろう。

