カミツオロチex デッキレシピ解説【チャンピオンズリーグ 2026 愛知 マスターリーグ TOP4】

デッキレシピ解説

はじめに

2026年5月10日に開催されたチャンピオンズリーグ 2026 愛知 マスターリーグにて、カミツオロチexデッキがTOP4という好成績を収めました。草エネルギーを盤面全体に展開し、蓄積したエネルギー量をそのままダメージに変換する、スケールの大きなコンセプトが結果につながったデッキです。本記事ではデッキの構造から実際のプレイング意図まで詳しく解説します。

デッキレシピ一覧

カミツオロチex デッキレシピ

ポケモン(24枚)

カード名枚数
カミツオロチex2
カミッチュ2
カジッチュ2
メガニウム2
ベイリーフ2
チコリータ2
オーガポン みどりのめんex4
カプ・ブルル1
セレビィ2
キチキギスex1
ニャースex2

グッズ(12枚)

カード名枚数
むしとりセット4
アンフェアスタンプ(ACE SPEC)1
夜のタンカ2
ハイパーボール3
ポケパッド1

サポート(11枚)

カード名枚数
ボスの指令2
スイレンのお世話1
ブライア1
ロケット団のラムダ1
リーリエの決心4
ヒカリ1

スタジアム(3枚)

カード名枚数
活力の森3

エネルギー(14枚)

カード名枚数
基本草エネルギー14

デッキコンセプト・基本的な動き方

このデッキの根幹は、カミツオロチexの特性「じゅくせいチャージ」を毎ターン確実に発動し続けることにあります。特性によって手札から草エネルギーを場のポケモンに1枚ずつ供給しながら、盤面全体にエネルギーを積み重ねていきます。そして十分な枚数が揃ったところでワザ「みつあめストーム」を撃ち、自分のポケモン全員についている草エネルギーの数に比例した大ダメージを叩き出すのが基本的な勝ち筋です。

序盤はセレビィのワザ「ときをめぐる」でメガニウムライン・活力の森といった必要なパーツを山札から揃え、盤面を整えます。中盤にかけてメガニウムを立てエネルギーを複数アタッカーに分散しながら積み上げ、終盤のカミツオロチexによる高火力ワンショットを狙う流れが理想的です。基本草エネルギーを14枚採用し「じゅくせいチャージ」の燃料が尽きないよう設計されています。

注目カード解説

カミツオロチex ― デッキの心臓部

特性「じゅくせいチャージ」は、毎ターン手札から草エネルギーを1枚場のポケモンに直接供給しつつ、そのポケモンのHPを30回復します。エネルギー加速と回復を同時にこなす非常に優秀な特性で、このデッキのエンジンそのものです。回復効果があるため相手の削りに対して一定の耐性を持てる点も見逃せません。

ワザ「みつあめストーム」は自分のポケモン全員についている草エネルギーの枚数に応じてダメージが上昇します。草エネルギーを複数のポケモンに分散して貼ることがダメージ最大化への近道であり、デッキ全体のプレイングの指針となります。

メガニウム ― エネルギー価値を倍増させる要

特性「おいしげる」は自分のポケモン全員についている基本無色エネルギーをそれぞれ2個分として扱います。ワザのエネルギーコストを実質半減させることで、アタッカーの起動速度を大幅に高めます。チコリータ→ベイリーフ→メガニウムと進化ラインを2ライン採用しているのは、この特性を安定して維持するためです。

セレビィ ― 序盤のサーチエンジン

ワザ「ときをめぐる」は草ポケモンとスタジアムを合計3枚まで山札から手札に加えます。初動でこのワザを使い、メガニウム進化ラインのパーツや活力の森を揃えることで、2〜3ターン目の盤面構築を安定させます。草タイプであるためセレビィ自身も「じゅくせいチャージ」のエネルギー供給対象となり、ダメージ計算にも貢献できます。

その他の採用理由

オーガポン みどりのめんex(4枚)は、このデッキのもう一方の攻撃軸です。草エネルギーを主軸とした構成と噛み合いが高く、序盤から並べてエネルギーを分散させることで「みつあめストーム」のダメージ上昇にも貢献します。4枚採用により初手で引き込みやすくしています。

カプ・ブルル(1枚)は220ダメージを出すサイド1枚しか取られないサブアタッカーとして、サイドレースを有利に進める役割を果たします。

ニャースex(2枚)は序盤の安定性を上げるため、盤面サポートを期待しての2枚採用です。

むしとりセット(4枚)は進化ラインを持つこのデッキにとって不可欠なサーチグッズです。チコリータやメガニウムラインを確実に揃えるために最大枚数採用しています。

アンフェアスタンプ(1枚)はACE SPEC枠。1ターンでも相手の進行を遅らせることができれば、カミツオロチexの高火力ダメージでアタッカーを一気にせん滅することができます。

活力の森(3枚)は草タイプの動きを後押しするスタジアムです。「ときをめぐる」でサーチできるため3枚採用にとどめ、それ以上は過剰とみてカットしています。

対面解説

有利対面として挙げられるのは、HPが高く耐久を軸とするデッキです。「みつあめストーム」はエネルギーが十分に溜まれば単純な打点を超えたダメージを出せるため、300〜400ダメージ圏内に届くゲームプランが現実的に成立します。回復効果つきのエネルギー加速で長期戦にも対応しやすい点が強みです。

不利対面となるのは、序盤から高速で攻め立ててくるアグロ系デッキです。エネルギーを積み上げるまでに時間がかかるため、盤面が整う前に押し切られるリスクがあります。また、フーディンをはじめとしたサイド1枚の高火力アタッカーデッキに対しても、サイドレースで不利に立たされるため厳しい戦いになりやすいです。

五分〜やや有利な対面としては、中速でサイドを取り合う展開になるデッキが挙げられます。ボスの指令でサイドレースをコントロールしながらエネルギーを積み上げ、1体で複数サイドを取れる状況を作れれば勝ちに近づきます。

まとめ・次回の課題

今大会でTOP4という結果を残したカミツオロチexデッキは、エネルギー積み上げという明確なゲームプランと、メガニウムによるエネルギー効率化の組み合わせが高い完成度を示した構築でした。14枚の草エネルギーと「じゅくせいチャージ」の組み合わせにより、息切れしにくい点も評価できます。

一方で、今後の課題としては初動の安定性向上が挙げられます。進化ライン(チコリータ→ベイリーフ→メガニウム)を2ライン展開しつつカミツオロチexも立てる要求が高く、手札次第ではブレが生じやすい部分があります。アビスアイ発売後の環境変化に伴うサポート・グッズ枠の調整や、不利対面への回答カードの検討が次なるアップデートの焦点となりそうです。