はじめに
2026年5月22日に新弾「アビスアイ」が登場。今弾の最大の特徴は、発動条件付きの強力なカードが多数収録されている点にある。条件を満たすまでは一見使いにくく見えるカードも、いったん条件を満たせばその効果は凄まじく、デッキの核となりうるポテンシャルを秘めている。
今回は「アビスアイ」から特に注目したい8枚をピックアップし、その効果・強み・採用理由を徹底解説する。「条件の満たし方」「他カードとのシナジー」を軸に、なぜこのカードが強いのかを根拠とともにひも解いていく。
デッキ構築の参考はもちろん、「どのカードを先に入手すべきか」を判断する材料としても活用してほしい。
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1. メガダークライex

種別:ポケモン / 悪タイプ / HP280
ワザ①「ナイトレイド」:110ダメージ。自分のベンチポケモンにダメカンがのっているなら、110ダメージ追加。
ワザ②「アビスアイ」:相手のバトルポケモンが特殊状態なら、そのポケモンをきぜつさせる。
評価:★★★★☆(4/5)
今弾のタイトルを冠したワザ「アビスアイ」を持つ、今弾の看板ポケモン。2エネで110ダメージを出せる「ナイトレイド」は、ベンチポケモンにダメカンが乗っていれば合計220ダメージと、多くのポケモンexを射程に収める火力に化ける。
特に注目したいのが「アビスアイ」だ。相手のバトルポケモンが特殊状態であれば即きぜつさせるという、シンプルながら極めて強烈な効果を持つ。この条件は、「お互いのバトル場のポケモンを混乱にする」という効果を持つ「ダークベル」1枚で解決できる手軽さが光る。一方で、きぜつ効果を連発するには毎ターン相手を特殊状態にし続ける必要があるため、安定して運用するには構築段階での工夫が求められる。
一番の比較対象となるのは「メガアブソルex」だろう。それと比べて2エネで中打点のダメージを出せる扱いやすさ、そしてきぜつ条件を前述の「ダークベル」1枚で解決できる手軽さがある
一方で、きぜつ効果の連発はメガアブソルex側に軍配が上がる点や、追加効果の手札を一枚トラッシュする強力な効果がある点と比べると、少し見劣りしてしまうかもしれない。デッキの特徴次第でこの2体を使い分けることが重要である。
「ナイトレイド」の追加条件もベンチへのダメカン管理が必要で、両ワザともに条件付きではあるが、それぞれの条件の満たし方を設計できれば間違いなく強力な一枚だ。
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2. ラランテスex

種別:ポケモン / 草タイプ / HP260
ワザ①「はつらつカッター」:60ダメージ。この番に、このポケモンのHPを回復していたなら、200ダメージ追加。
ワザ②「リーフガード」:140ダメージ。次の相手の番、このポケモンが受けるワザのダメージは「-50」される。
評価:★★★★☆(4/5)
エネルギー1つで最大260ダメージを叩き出せる「はつらつカッター」が最大の魅力。条件は「同じ番にHPを回復していること」であり、これはツボツボの回復効果を使うことで容易に満たすことができる。エネルギー消費が少なく高いダメージを出せる点は、テンポを重視するデッキとの相性が非常に良い。
ワザ「リーフガード」も優秀で、140ダメージを与えながら次のターンの被ダメージを50軽減できる。HP260という高い耐久と合わせて、場持ちの良さも期待できる。現環境では草タイプが弱点のポケモンも多く、刺さる対面では弱点込みで大きなアドバンテージを取れる場面も見込まれる。条件付きとはいえ、その要求の低さと爆発力のバランスが優れた一枚だ。
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3. トリデプス

種別:ポケモン / 鋼タイプ / HP160
特性「たいこのぼうへき」:このポケモンがベンチにいるかぎり、自分のポケモン全員は、ついているエネルギーが2個以下の相手のポケモンからワザのダメージを受けない。 ワザ「ぶちかます」:160ダメージ
評価:★★★★★(5/5)
今弾最高評価の1枚。特性「たいこのぼうへき」はベンチに置いているだけで、エネルギーが2個以下の相手のポケモンからワザのダメージを自分のポケモン全員が受けなくなるという、強烈な防御特性だ。
現環境ではドラパルトexやNのゾロアークexをはじめ、少ないエネルギーで強力なワザを放つポケモンが多い。それらのワザを丸ごと無効化できるポテンシャルは計り知れない。トリデプスをベンチに用意するハードルは決して低くないとはいえ、それに見合うリターンが十分にある。特定のデッキに対して圧倒的な有利対面を形成できる、構築段階から意識したいカードだ。
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4. ヤバソチャ(ばけがくれ)

種別:ポケモン / 草タイプ / HP60
特性「ばけがくれ」:このポケモンは、相手のワザや特性の効果を受けない。
ワザ「まっちゃスピン」:自分のトラッシュに、特性「ばけがくれ」を持つポケモンが6枚以上あるなら、相手のポケモン全員に、それぞれダメカンを4個のせる。
評価:★★★★★(5/5)
今弾から新登場した特性「ばけがくれ」を持つポケモンの一体。特性により相手のワザや特性の効果を一切受けないため、場に出すだけで高い場持ちを期待できる。
主役は「まっちゃスピン」。トラッシュに「ばけがくれ」ポケモンが6枚以上あれば、エネルギー1つで相手のポケモン全員にダメカンを4個ずつのせることができる。相手の場に並ぶポケモンが多ければ多いほど効果が大きくなるという広域ダメカン散布は、後続の展開を大きく有利に変える。最大の驚きは、この強力な効果がエネルギー1つで実現できる点だ。条件のためにトラッシュを積極的に肥やす構築が求められるが、そのプランが噛み合ったときのパワーは今弾トップクラスといえる。
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5. ミカルゲ(ばけがくれ)

種別:ポケモン / 超タイプ / HP60
ワザ「たましいエンド」:自分のトラッシュに、特性「ばけがくれ」を持つポケモンが13枚以上あるなら、相手のポケモンを2匹選び、それぞれのっているダメカンの数が4倍になるように、ダメカンをのせる。
評価:★★★★☆(4/5)
「ばけがくれ」新戦力の2枚目。ワザ「たましいエンド」の発動条件はトラッシュに「ばけがくれ」ポケモンが13枚以上と、ヤバソチャよりさらに高い要求を持つ。しかしその効果は、相手の選んだ2体のポケモンに乗っているダメカンをそれぞれ4倍にするという凄まじいもの。
ヤバソチャで事前にダメカンをばらまいておけば、ミカルゲで一気に複数体をきぜつさせるフィニッシュプランが現実的になる。序盤のダメカン散布から終盤の一気呵成な締めまで、「ばけがくれ」デッキのクロージング役として最適のポジションを担う。決まったときの爽快感も高く、プレイングの面白さという意味でも魅力的な一枚だ。
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6. シルヴァディ

種別:ポケモン / 無色タイプ / HP140
特性「バディコール」:自分の手札が1枚もないなら、自分の番に1回使える。自分の山札からサポートを1枚選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。
ワザ「エアスラッシュ」:130ダメージ。このポケモンについているエネルギーを1個選び、トラッシュする。
評価:★★★☆☆(3/5)
今弾では手札が0枚の状態を発動条件とするサポートが新たに登場しており、シルヴァディはその戦略を陰で支える重要な役割を担う。手札が1枚もない状態という厳しい条件を能動的に活用できる特性「バディコール」により、山札から好きなサポートを手札に加えられる。
発動条件が厳しい分、効果は高水準だ。過去に登場した「カシオペア」と組み合わせることで多彩な動きが可能になるとされており、手札を使い切った後の再展開手段として機能する。130ダメージのワザ「エアスラッシュ」もアタッカーとして及第点の打点を持つが、エネルギーをトラッシュするデメリットには注意が必要。あくまで特性の運用が主軸のカードとして設計しておくのが無難だろう。
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7. 化石採掘場

種別:スタジアム / おたがいのプレイヤーは、自分の番ごとに1回、自分の山札から、名前に「古びた」とつくグッズを2枚まで選び、ベンチに出してよい。そして山札を切る。
評価:★★★★★(5/5)
今弾最大のトピックの1つが、この化石採掘場の登場だ。これまで化石ポケモンは「種ポケモンがグッズ扱い」という特殊なルールの関係上、デッキとして運用するハードルが非常に高かった。スタジアムから化石ポケモンを2体同時に用意できるようになったことで、化石ポケモンをメインに据えたデッキの構築が現実的な選択肢として浮上してくる。
これは単なるサポートカードの登場ではなく、既存のゲームシステムへのアプローチが変わる可能性を秘えた革命的な一枚といえる。化石ポケモンのポテンシャルに興味があったプレイヤーにとっては、待望のカードになるだろう。今後の化石デッキの研究・開発が一気に加速することが予想される。
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8. ボルト雷エネルギー

種別:エネルギー / このカードは、ポケモンについているかぎり、エネルギー1個ぶんとしてはたらく。
このカードをつけているポケモンが使うワザの、相手のバトルポケモンへのダメージは「+20」される。
評価:★★★☆☆(3/5)
ダメージを上昇させる効果を持つ特殊エネルギー。効果はシンプルながら実用的で、複数枚を同じポケモンにつけても効果が重複する点が大きな特徴だ。耐久力の高い高HPポケモンにエネルギーを集中させれば、倒されにくい上に高火力という状況を作り出せる。
一方で、エネルギーを複数枚同じポケモンに集中させる構築は、そのポケモンがきぜつした際のディスアドバンテージも大きい。リスクとリターンを天秤にかけながら採用枚数・運用方針を慎重に設計したい。汎用性と爆発力のバランスを取りやすいカードであり、多様なデッキタイプへの採用が見込まれる。
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カード同士のシナジー・組み合わせ
今弾の注目カードの中でも、特に強力なシナジーを形成するのが「ばけがくれ」ギミックを軸としたヤバソチャ×ミカルゲのコンボだ。ヤバソチャの「まっちゃスピン」で相手の場全体にダメカンをばらまき、条件が整ったところでミカルゲの「たましいエンド」により2体のダメカンを4倍に増幅させてきぜつさせる、というプランは明確なゲームプランとして機能する。この2体はともに「ばけがくれ」の特性を持つため、トラッシュに送ることがそのままコンボの条件達成につながる点も噛み合っている。
メガダークライexはブラックベルとの組み合わせが特に有効で、特殊状態付与を安定させることで「アビスアイ」の発動を現実的なプランに落とし込める。「ナイトレイド」の220ダメージルートも意識しながら、対面によってワザを使い分けるのが理想的だ。
ラランテスexはツボツボとのセット運用が前提。毎ターン回復効果を確実に使えるようサポートを整えれば、エネルギー1つで260ダメージという驚異的なコストパフォーマンスを毎ターン発揮できる。ワザのエネルギーが1つで良い分、ほかの特殊エネルギーを使用したり、マシマシラとのセットでの運用も視野に入れることができる。
トリデプスは単独で機能する防御特性を持ちながら、相手のエネルギーが多いポケモンを相手にする対面ではほぼ無意味になる点に注意。自分のメインアタッカーの弱点や対面環境に合わせて、ベンチ枠の使い方を柔軟に判断したい。
シルヴァディは手札0枚が条件のサポートや、カシオペアと組み合わせることで手札を管理しながら毎ターン必要なサポートを引き込む動きが可能になる。どのデッキに採用するかよりも、「手札0枚」という状態を積極的に活用できる構築と組み合わせることが前提となる。
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総合まとめ
「アビスアイ」は、条件付きカードを使いこなせるプレイヤーほど恩恵が大きい弾だといえる。今回紹介した8枚のうち、最も汎用性・即戦力として優先度が高いのはトリデプスとヤバソチャの2枚だ。トリデプスはベンチに置くだけで現環境の多くの主力アタッカーへの耐性を与える点でリターンが大きく、ヤバソチャはコンボデッキの中核として将来性も高い。
ミカルゲはヤバソチャとセットで評価すべきカードで、2枚揃ってこそのポテンシャルを発揮する。化石採掘場はデッキタイプへの影響力という意味では弾随一の革命性を持ちながら、化石デッキ以外では使わないため採用は目的次第となる。
ラランテスexとメガダークライexはデッキの設計力が問われるが、条件を整えられればトップレベルの爆発力を持つ。ボルト雷エネルギーとシルヴァディは汎用カードとして複数デッキへの採用が見込まれるが、どちらも特定のコンセプトと組み合わせてこそ真価を発揮する。
デッキビルダーとして「条件をどう満たすか」を考える楽しさが詰まった今弾。環境に刺さる1枚を見つけるための参考に、ぜひこの記事を活用してもらいたい。

